小学校卒業式

2024年3月19日

3月19日、地元の小学校で卒業式が行われました。来賓として招待されるのはなんと5年ぶり。今回、来賓代表として祝辞のご挨拶をとおっしゃっていただきました。卒業生の皆さんにお祝いの気持ちをきちんと伝えるため、祝辞を書いて用意しました。少しアドリブも入れながら、最後の部分で感極まって泣きそうになりましたが、なんとか読み終えました。以下に掲載いたします。

「祝辞」 ただ今、ご紹介をいただきました愛知県議会議員の神戸洋美と申します。本日は地元でお世話になっております多くのご来賓の方がおみえですが、代表して私からお祝いの言葉を述べさせていただきます。

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。様々な思い出が残るこの出川小学校から、旅立つ日がやってきましたね。今日の輝かしい姿を、校長先生はじめ担任の先生や諸先生方、そしてご両親・ご家族の皆様が目を細めて喜ばれておみえだと思います。新しいスタートを心よりお祝い申し上げます。

私から皆さんに二つお話ししたいことがあります。一つ目は「当たり前に感謝すること」です。昨日の夜、晩御飯を食べましたか?テレビを見てお風呂に入って、ぐっすり寝て、朝起きて朝ご飯を食べて学校に来たと思います。何気なく過ごしている毎日が、突然なくなったらどうなるでしょうか。なかなか想像できないと思いますが、今年の元旦に起こった能登半島地震がまさにそれでした。北陸地方の皆さんは今も大変な状況ですが、少しずつ復興に向かって立ち上がっています。

離れた地域にいる私たちにできることは何でしょうか。すでに自分のお小遣いから寄付した人もいるでしょう。1日も早く復興することを願うことも大切ですね。でも、今の皆さんにできることは「自分の目の前の当たり前のことに感謝する。普通に生活できることがどれだけ幸せなことか。」を忘れないで、毎日を一生懸命生きてほしいと思います。

二つ目は「夢に向かって努力する」ことです。今、アメリカで大活躍されている大谷選手は、野球の才能があるという体力的なこともありますが、ひたすら目標に向かって努力を続けてきた人です。それも野球だけではなく、人格も磨く努力をしました。高校時代の野球部の監督さんが、選手たちにマンダラチャートという表を作らせて、目標に向かって自分がやるべきことを書かせ、努力を積み重ねたことで、大谷選手は目標を達成したと言われています。

その項目の中には「ごみを拾う。ポジティブに物事を考える。」等、野球の技術とは関係ないものもあり、人間として内面を磨いてこそ、立派な選手になれるという意味もあったそうです。ケガをしても打率が悪くても常にポジティブに努力を積み重ね、野球の成績だけでなく、大谷選手は世界中の人から人としての振る舞いも高く評価されています。皆さんにも夢や希望があると思います。その夢に向かって前向きにコツコツと努力して頑張ってください。

 保護者の皆様、ご家族の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。今日の良き日を迎えられたのは、ご両親やご家族の深い愛情はもちろんのことですが、今日までご指導くださった校長先生はじめ諸先生方、そして児童の皆さんが安全に通学できるようにと毎日見守ってくださった地域の方々のお蔭だと思います。教育は家庭と学校と地域の三つが力を合わせて、バランスよく子どもたちを育てていくことが重要です。学校では先生たちが勉強を教え、ご両親は人生の生き方の先生であり、社会の中での関わり方は、地域の皆さんが先生です。子どもたちの健やかな成長にこれからもご指導をよろしくお願い申し上げます。

さて、最後にこの歌を紹介したいと思います。竹内まりやさんの「いのちの歌」の歌詞です。「いつかは誰でもこの星にさよならをいう時が来るけれど、命は継がれていく。生まれてきたこと、育ててもらえたこと、出会ったこと、笑ったこと、その全てにありがとう、この命にありがとう」卒業生の皆さんの健やかな成長とご家族皆様のご健勝・ご多幸、そして出川小学校のご発展をお祈りいたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

                          令和6年3月19日  愛知県議会議員 神戸洋美